卒業生の今2020.11.07
【KYORI 卒業生インタビュー】
今年で創立106年を迎える京都理容美容専修学校
KYORIで学び業界で活躍する卒業生の方からお話をお伺い致しました
今回は理容科のご卒業生
『Dampfer』
岡部 裕 様
こだわりのインテリアと高級感のある店内
大人の男性が落ち着けるBARBER
代表の岡部様からお話をお伺いしました
とても気さくな方で、笑顔でお話下さる姿が印象的でした
Q. お店のコンセプトは?
A.「世間の荒波にもまれて疲れた大人の男性がホッと一息寛げるBARのようなBARBER」です。
当初のDampferのターゲットは”自分自身”。
自分が居心地の良い空間・空気を目指して創っていきました。
Q.とてもオシャレな店内ですね!
内装のこだわりはありますか?
A. 全てかな。
インテリアも道具も、販売品も、ここの全てがこだわりです。
妥協は全くないし、自分の納得したものしか置きたくないんです。
でも・・1番大切にしてるのは”空気”かな。
店の中ではマイナス発言はしない。言葉って言霊だからね。
笑顔でいることはお店の空気を絶対良くすると思ってるんです。
Q.とても素敵な考え方ですが、実践するのは難しそうです・・。
A.んーーー。
ブレずに実践出来てるのはここを創る最初に「Dampferのオーナー像」を自分で創ったんです。
”こうありたい”を自分の中で明確に描いて、自分がそれを演じていって気付けば理想に近付いてきたような感じですね。
Q. 理容の魅力は何だと思いますか?
A.理容はやっぱり”顔剃り”。
スチームタオルで蒸されるあの感覚はたまらないですよ。
あと、メンズonlyの居心地の良さも魅力。
髪切りに行って、横が騒がしい人だったら疲れちゃうし、
めっちゃ美人だったら、それはそれで落ち着かないでしょ?(笑)
ここでは気兼ねなく過ごせる男の贅沢な空間だと思います。
Q.なるほど。確かにメンズonlyの居心地は多くの美容室では味わえないですね。
A.これは本当にお客様からたくさん言って頂けますね。
うちのお客様は「髪切りに行ってくる」って言わないんですって。
みんな「Dampfer行ってくる」って言って下さるんです。嬉しいです。
Q.それは本当に凄いです!
リピーターのお客様も多いんじゃないですか?
A.リピート率?98%くらいかな。
最初にお店を創る時にあえて外から少し見えずらくしたり、入るまでに少しハードルを作ったんです。
でも、一歩中に入って頂けたらとても良い空気であるように。
これまで支えて下さったお客様を大切に、1番に考えることを心がけていますね。
Q.これだけ理想的なお店だったら、これからの課題に感じることもなさそうに思いますが?
A.いやいやいや。まだまだです。
まだまだスタートラインです。
ここからですよ。お店を持って完成なんてとんでもない。
むしろ完成なんてない。満足したらそこで終わっちゃう感じがするな。
Q.岡部さんのバイタリティーはどこから溢れてくるんですか?
A.今はこんな風にお話をさせてもらってるけど、理容業に失望してる時期もあったんですよ。
儲からないし、しんどいやんって。ずーーっと遊んでた時期ありましたね(笑)
そんな時にとある方のお話を聞いて、雷に打たれたみたいな衝撃で。
これまでの自分を振り返って、色々言い訳せずにまず行動してみようって。
1つ1つの小さな行動の積み重ねが今の結果だと感じます。
Q.最後に理容業界を目指す学生へメッセージをお願いします!
A.良い仕事です。
凄い良い仕事。
どんな偉い人の頭を触っても怒られない仕事なんです、理容師って。
扉を出る時、みんな笑顔になって帰って行かれるんです。
駐車場まで歩く嬉しそうな後ろ姿をお見送りしているのが本当に幸せな時間です。
最近は男性も美容に気を遣って、どんどん意識が高くなってますよね。
美容には美容の、理容には理容のカッコ良さがあると思います。
男性はある一定の年齢で必ず理容に帰ってくる。
シェービングが出来るのは理容師最大の強みです。理容は流行りに流されないカッコ良さ。
流行り廃りではないトラディショナルな凜とした男のカッコ良さがBARBERにはあると思います。
今の夢は、理容師という職業を子供達が憧れるカッコイイ仕事にすることです。
HPもとってもカッコ良いので是非見てみて下さいね
http://dampfer.jp/
岡部様、Dampferのスタッフの皆様
貴重なお話をありがとうございました